もともと毎日の暮らしが楽しすぎて大きな変化を望んでおらず、絶対・すぐに子供が欲しいと思っていたわけではなかったのですが、自然妊娠からの初期流産と不妊検査を経て急転直下、とりあえず1年フルコミットしようと始めた不妊治療。
近いうちに高度不妊治療へのステップアップを検討しているため積極的に情報を収集しているのですが、この業界の大きな変化・進歩の瞬間を目の当たりにしているなあと感じたので素人ながらキロクしておきます。
特定不妊治療助成金の所得制限撤廃&助成金拡充
2021年から対象なんですが、これ、むちゃくちゃ有難いですよね。
撤廃されていなかったら、ワタシが去年は働いていたこともあって、我が家の今年の治療は助成金の対象外になっていた可能性も高いんです。
助成金が拡充されたこともあり、1回30万円、しかも1子につき6回まで支給されるんですよ…。(諸々条件もあります)
東京都のページですが詳細をペタリ。
特定不妊治療は身体的負担はもちろん、金銭的負担もむちゃくちゃ大きく、それを理由に諦める人もいるほどです。
来年、保険適応になったらまた助成金も変わってくる可能性もあると思うけれど、今年行われたこの改定は大きな一歩だったと思います。
生殖医療ガイドライン原案と方針の公開
2021年6月23日に公開されました。実際のガイドライン原案はコチラ。
ガイドラインと言っても今回はCQ(クリニカルクエスチョン)の原案のみの公開であり、治療方針が示されたわけではありません。
とはいえ、これも大きな一歩だと思うんですよ。
特定不妊治療に関して、特に踏み込んだ細かい検査についてまでCQで触れられていることから、このガイドラインが完成した折には、ガイドラインに即した医療は保険適応となる可能性が高いと考えられます。
治療の詳細な内容はまだステップアップしてなくて勉強段階の私には理解しきれていないんですが、PGT-A、assisted hatching、SEET法、Th1/Th2測定のような+αの部分は保険適応は難しいんじゃないかなと思っていたので、そのあたりにも触れられていて驚きました。
これは正式な治療方針が示されるまでわからないのですが、卵巣刺激や黄体ホルモン補充を目的とした薬剤使用の大部分が保険適応となれば、かなり患者負担も減るんじゃないかなと思います。
(現在承認されているの適応・用法・用量と大きく異なる使いかたをしているケースも多いので、どうなるか注視しています。)
保険適応となれば、3割負担になるだけでなく、高額療養費制度や加入している社会保険によっては付加給付の対象となりますよね。そうすれば、かなり負担が減る可能性もでてきます。
金銭的負担が減ったら軽い気持ちで不妊治療をする人も出てくるんじゃ?なんて声も散見されますが、ぶっちゃけね、やらないで済むならやりたくないですよ。ほんと。
何度もスケジュールを調整して病院へ通うこと、女性は股を開くこと、男性は精液を検査されること、ホルモン剤でホルモンバランスが乱れて体調不良が起きることもあるし、場合によっては自己注射をすることだってある、他にも手術や処置で痛みを伴うこともあって、どれひとつ、お金払ってやりたいことじゃないです。
だからね、そういった努力をしてまで子供を望む人の、せめて金銭的負担だけでも減ったらいいなと思います。
これはまだステップアップしてない状況でも、不妊治療に取り組んでみて切実に思うこと。
まあ全額公費適用にしろ、なんてことは一ミリも思いませんけどね。
指定医療機関の情報公開
令和3年度より、特定不妊治療費助成事業の指定医療機関は、指定の様式を用いて、各都道府県へ情報提供することになりました。
だそうです。
不妊治療は大部分が自費診療でクリニック毎に金額も大きく異なり、金額に見合った結果が得られるのか、客観的に判断できるデータがほとんど公開されていないことに対して情報公開を求めた声が多く上がっていました。
実際に公開された東京都の指定医療機関の情報はコチラ。
提出期限までに提出された医療機関のみの掲載なので、全てではありません。
各医療機関へpdfのリンクが貼られている形なので、比較するのもちょっと大変ですが、複数の医療機関で悩んでいる人には参考になると感じました。
特定不妊治療の金額も記載されており、クリニックによっては記載ミスじゃ?と思うくらい安いものもあるのですが(苦笑)、統一されたテンプレートで治療に関する情報が公開されたことは素直に有難いと思いました。
今年から不妊治療を始めた私から見ても、大きな変化があったと感じました。
多分、その前から治療を続けている人にとっては夢のような変化なんじゃないかな。
次は来年の4月の診療報酬改定で保険適応となるか?が焦点ですかね。
何事においても、どれだけ考えたって、実際に経験した人の気持ちを100%理解することはできないと思っています。
昨今のこの大きな進歩ともいえる変化は、今まで経験してきた人たちが「変えたい」と思って、頑張って声を上げ続けてくれた結果なのだと思います。
わたしなんかは特に声を大にすることが苦手なので、そういった方々に敬意を払いながら、治療を続けていきたいです。
今日よりもいい明日にしたいですね。
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