お金に余力があるとき、貯金するか、繰り上げ返済に使うか、投資をするか、人によって選択は様々だと思います。
わたしはすべてを併用していて、毎月の貯蓄額を自分で決めた割合でそれぞれに割り振っています。
貯蓄ができた月には、現金の資金も増えるし、繰り上げ返済の資金も増えるし、投資資金も増えるというわけです。
「奨学金の金利は低いので繰り上げる必要はない」という考えには一理あります。
ですが、「実際にどれだけ利息が軽減されるかきちんと考えてない人も多いのでは?」とも感じたので、まだ返済途中でありますが1年間の推移をもとにお話ししてみようと思います。
日本学生支援機構の第2種奨学金(有利子)を借りています。
利率固定方式を選択しており、実際の利率は0.82%です。(卒業年度バレますね…汗)
※ いうまでもないですが、利率は1年にかかるパーセンテージなので、
「貸与総額×100.82% = 返済総額」には決してなりません。もっともっと高額です。
(返済が始まる前に届く書類に、繰り上げ返済をせず順調に返済していった時の残金の推移や総返済額などの記載があったと記憶しています。)
「利息」と「措置期間利息」について
利息って2種類あるの知ってました?
利息
上で述べたもので、わたしの場合利率は0.82%と固定。
繰り上げ返済により軽減できるのはコレです。
利率見直し方式のほうが利率は低いことが多いですが、5年毎に見直しがあるので金利変動に注意。
正直に言うと今はマイナス金利政策でむちゃんこ低くて羨ましいです…!0.01%とかないようなものじゃん!
ですが、その状態に胡坐をかいて、今繰り上げ返済に使っているお金を他のことに回してしまって、いざ金利が上がったときにすぐに返済することも厳しい…という自分の浅はかな未来が予見できるので(遠い目)、わたしには固定金利があっているなと思います。
最大の返済額もわかりますしね。
ぶっちゃけ実際にわたしが固定金利を選んだのは金融で勤務経験のある母から勧められたから、ただそれだけです。
ここまで考えていませんでした…。汗
利率はコチラを参考に。
平成27年度、平成30年度のように固定金利でも0.2%以下だったらわたしも繰り上げ返済しなかったかもしれないなあ。
さて、「利率0.82%の奨学金」ですが…
私は
- 現時点では住宅ローンの金利と大差ない利率であること
- 住宅ローンと異なり減税制度がないこと
- 他に有利子負債を抱えてないこと
- 機関保証制度を利用していたこと(繰り上げ返済による保証期間短縮で返金あり)
以上を踏まえて繰り上げ返済に踏み切っています。
措置期間利息
奨学金は基本的に大学を卒業する3月には貸与が終了しますが、返済が始まるのは約半年後の10月です。
その約半年の期間にかかる利息が「措置期間利息」です。
返済が始まる前に確定した利息なので、繰り上げ返済によっても軽減されることはありません。
毎月一定額支払うよう設定されており、繰り上げ返済を行う場合は繰り上げる回数分一緒にお支払いする形で、逃れることはできません。
返済が始まる前に確定した利息なので、繰り上げ返済によっても軽減されることはありません。
毎月一定額支払うよう設定されており、繰り上げ返済を行う場合は繰り上げる回数分一緒にお支払いする形で、逃れることはできません。
返済記録
2017年5月~2018年4月まで1年間の返済をもとにお話ししようと思います。
(4月までの返済をもとに、5月に1年間の推移についてハガキが届くのです。)
頭のいい人には貸与額もバレちゃいそうな個人情報なのでささっと行きますよ…!!!
(バレたって何もないんですけどね。すごい金額なのです…。)
繰り上げしなかった場合に支払っていた金額
\391,884です。毎月3万越え。もともと高い。
繰り上げ返済したことで支払った金額
\1,059,449です。頑張った。このためのDINKSといっても過言じゃない。
繰り上げ返済に使った金額
差額の\667,565です。
何回分繰り上げたのか
23回分。約2年、返済期間が短縮されました。
返済残元金はどれだけ減ったか
\1,011,906です。
すなわち、トータルで利息にいくら払ったのか?
\47,543です。
うち措置期間利息はいくら?
\4,200です。
本来の12回分に加え、繰り上げ返済23回分も支払いました。
うち利息(利率0.82%)はいくら?
\43,343です。
利息、いくら軽減されたの?
\83,546減りました。
(※算出方法:2017年5月時点の約定残利息 - (2018年5月時点の約定残利息 + 1年間で支払った利息))
なんでこんなに減ったのか、簡単に解説すると…
繰り上げ返済によって、負債500万かかえた状態2年分をスキップしたのです。
ざっと500万 × 0.82% × 2年 = 8.2万円発生する予定であった利息が浮きました。
すなわち、残金が多いほど有用です。
支払いにおける元金の割合は?
1年で支払った総額のうち、96%が元金の返済に充てられました。
実は前年度、一度も繰り上げ返済しなかった場合は87%だったんです。支払いに占める利息の割合が高かったこと。
今後も繰り上げ返済を進めて、95%以上をキープし返済を終えたいと考えています。
まとめ
利率0.82%の奨学金において\667,565の繰り上げ返済により\83,546の利息が軽減され、返済期間が約2年短縮されました。投資もしているから感じているんですけれど、かなりローリスクハイリターンじゃないですか…?
投資で言ったら10%以上の利益ですよ…?
(ここでノーリスクではなく、ローリスクと表現したのは自分が死んだときに支払い義務がなくなり、オットの給与も含めて支払っていたことでオットが損をしてしまう可能性があるからです。)
しかも、返済期間が短くなることで将来の自分の生活が楽になるんです。
将来的に家族が増えたり、家を買ったりといったライフプランを考えた際に、DINKS時代の繰り上げ返済はかなり有用じゃないかと感じました。
わたしが投資を行う目的は、世界の経済の発展とか大それたことじゃなく、自分と家族の生活を長い目で見て豊かにすることです。
そのため現段階で投資は「時間と経験」を積むための行動にすぎず、確実な結果としては「奨学金の繰り上げ返済」に求めることにしています。
わたしはもともと貸与金額が平均より高く、オットの無利子奨学金と合わせて毎月5万円近くを支払っている状況です。
将来的に家や子供を考えた時、この毎月の支出を重荷に感じることは間違いありません。
なので、優先的に繰り上げ返済を行っています。利息も減るしwin-winです。
奨学金には感謝していますが、JASSOの対応(保証人への過剰な取り立てなど)は理解しがたく、早く縁を切りたいという気持ちもあります。
オットの奨学金は無利子ではありますが、実家の家族が保証人となってくれているので、重荷になるようなことがあればすぐに一括返済ができるようそれなりの現金もキープしています。
ちなみに…
こんなに奨学金を借りてどれだけ大学で豪勢に過ごしたんだ!と思われそうなので最後に弁解しておきますが、大学は国立理系です。
国立理系って6年学ぶ人がおおいですよね。その間の下宿費用です。
学費は親に払ってもらっていたので、これ以上を親に求める気はさらさらありません。
また、6年間は小中高どの期間よりも勉強したといえるし、勉強以外にもアクティブにいろいろ挑戦することができたし、それらを活かして仕事を得ているので後悔は全くありません。
奨学金、生かすも殺すも自分次第。
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